今日も8時間睡眠
888文字のブログです

日本語をあえて英語で言う

昔、知り合いの人が台湾に行くことになったときの話。日本から手土産を持っていくことになり、別の人に「モモを買ってきて」と依頼したらしいんですね。僕は知らなかったのですが、日本の桃は大きくて甘くてみずみずしいということで、台湾へ持っていくとすごく喜ばれるそうなんです(ひょっとしたら、今は国内に持ち込むには制限などがあるかもしれません)。

ただ、依頼したときに、少し問題があったようです。依頼した人は「桃を買ってきて」と言ったつもりなんですが、その人のイントネーションだと、依頼された人にはモモ肉のモモにしか聞こえなかったらしいんですね。

「モモって、あのモモですか?(モモ肉の意味で)」「そうそう、モモだよ(桃の意味で)」というやりとりが何度かあったようです。同じイントネーションでも、地域によって別のものを指す言葉があります。このときも同じ発音なのに二人は別のものを想像していました。依頼されたほうは「さすがにモモ肉ってことはないだろう」と思ったものの、「桃というのもピンとこない」ということで、はてなマークが浮かんでいたそうです。最終的にはフルーツの桃だと意思疎通がとれたようですけどね。

地域によってアクセントが変わる名詞っていくつかありますよね。桃とモモ肉は初めて聞いたんだけど、よく聞くのは、橋と箸ですね。地域によって意味が変わってしまうというのはやっかいで、しかも、この話をすると「自分は普段どっちのイントネーションで言ってたっけ?」と毎回こんがらがってしまいます。

こういうとき、「食べるときに使う『はし』」とか「川にかかる『はし』」というような説明をすることがあります。だけど、「はし」と言うので、結局こんがらがってしまうこともあります。「食べるときに使う『橋』」などと聞こえている人がいるかもしれないわけですからね。

なので、いろんな地方の人が集まっている場面では、あえて、「ブリッジ」とか「チョップスティック」と英語で言ってしまうことがあります。これなら、もう混同されることはありません。それに、自分で言ってて混同することもないですね。ルー語っぽくなってしまいますが。

(888文字)