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「泣いたって何も変わらない」って言うけれど

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「泣いたって何も変わらない」って言うけれど、別に何か変えたくて泣いてるわけじゃないよね。

「泣いたって何も変わらない」っていうのは、個人的な経験では、言ったことも、言われたことも、誰かが言われてるところを聞いたこともあまりないんだけど、なぜかよく聞く気がするのはなぜだろう。どこで聞くんだろう。ドラマかな。

例えば、直前に大きな失敗をしてしまって、その失敗を取り返さないといけない、そういう状況なのに、その取り返すべき人が自分を責めて泣いている、そのせいで事が進まない、こういうケース。こういうときに「泣いたって何も変わらない」というワードは使われるんだと思う。

まー、泣いてその失敗から逃げたい、誰かにカバーしてもらいたいって思ってるような人には、このワードは必要だと思うんですよね。「いやいや、それはお前の仕事だよ」と。「別に誰かがやってくれるわけじゃないんだよ」と。こういうことを分からせる必要がある人には、言わなくてはいけない言葉なのかもしれない。

でも、たいていは、そんなの自分でわかってるんじゃないかな。泣いても目の前の現実は何も変わらなくて、自分でなんとかしないといけない、ということくらい。それがわかってるなら、別にしばらく泣いてもいいと思うし、その泣いている間に手が止まっても、それくらいなら重大なロスにはならないでしょ。

泣いてる人は自然と泣いているのだと思います。みんながみんな、甘い気持ちを持っているとは限らないと思うんですよね。「最終的には自分で自分の失敗やダメなところを認めて、それでも進んでいかないといけない」と思っている人に、「泣いたって何も変わらない」って追いつめる意味ってありますかね。むしろ、悪い効果しか生まない気がするんですよね。

ということで、「泣いたって何も変わらない」って言うけれど、「『泣いたって何も変わらない』って言ったって、何も変わらない」んじゃないかと思うんですよね。そんなしょうもないこと言ってないで、何か役に立つことを言ってあげなよ、と。

でも、何を見てこう思うんだろう。こういう状況がまわりで起きていないのに。やはり、ドラマかな。

菜々緒 ポニーキャニオン 2013/01/09
(888文字)