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ガリレオと悟空

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最近ドラマガリレオの再放送やってますよね。2週連続で映画ガリレオを放送するんで、その関係で流しているんですよね。

この作品は、福山雅治の変人ガリレオっぷりがいいですよね。顔がいいのに話をしてみると「あれれれれ」となってしまう、どこかにいそうなこの残念感がいいです。

さて、このドラマで毎回のように出てくるセリフに「実に面白い」と「さっぱり分からない」があります。

普通、面白いと感じるのは何かが分かったときですよね。豆電球がピカッと輝くと同時に出てくる快感。トリックでもクイズでも数学でも、分かれば面白いと感じるはずです。なのに、このドラマでは「さっぱり分からない」と「実に面白い」が同じタイミングで出てきたりします。

これは、ガリレオこと湯川学が天才であるために起こるのだと思います。

つまり、湯川学は天才なので、ほとんどの問題は簡単に解けてしまう。もちろん未解決問題は世の中にたくさんあるのだけれど、「手ごたえのある魅力的な問題」というのは少ないということなんでしょう。

解けそうで解けない問題、頑張って考えたら解けるかもしれない問題というのは、なかなかありません。まわりに自分よりレベルの高い人がいれば、自分のレベルにあわせた問題を出題してくれるかもしれません。しかし、自分のレベルが高くなってくるとそういう人も減ってきます。自分に合った魅力的な問題は、自分で探さないと見つからないわけです。

さっぱり分からない問題を見て面白いと感じるのは、こういう残り少ない魅力的な問題に出会えたということなんでしょう。

ドラゴンボールの悟空も同じだと思います。悟空は、途中からドラゴンボールのことはほったらかしで、「強い奴と戦いたい」しか言わなくなり、しかもそういう敵と出会えば「オラワクワクすっぞ」となるわけです。自分が強くなりすぎたために、強い敵が少なくなった、と。なので、手ごたえのある敵に出会えたことで、やべぇと感じつつもワクワクしてしまうわけですね。

自分のレベルが高すぎる人には、その人なりの悩みや欲望があるんですね。僕は凡人なので、さっぱり分からないときにはイライラしか起こりませんが。

(888文字)