明示的には与えられていない条件を使う
🐻
前も書きましたが、壁にある石を使って壁を登って行く、ボルダリングに行ってます。まだ、続いてます。
友人と3人で行ってるんですが、他の2人は痩せてて筋肉もあるので、パワープレイができるんですよね。ただ、僕は体重もあるし筋肉がないので、パワープレイなんてものはできません。
右足と左足を置く石が縦に並んでいて、右上にある石を両手でつかむところからスタートするとしますよね。重心は右にあり、体は右に倒れます。そして、次に左上にある石を左手でつかまないといけないとします。左手でつかもうとしている石は足を置いている石よりも左にあり、体が右に倒れている状態では左手は石に届きません。
力があれば、右手を曲げて体を壁に近づけ、左手で石をつかむことができます。ただ、僕にはできません。力があるうちはできますが、疲れてくるとできなくなります。
次に試したのは、体を揺らして勢いをつけてから左手で石をつかむというもの。右手の負担は減りますが、左手で石をつかんだ瞬間に結構な力がかかってしまい、つかめないことが多々ありました。それに、体を揺らしている間に力が奪い取られ、すぐに疲れてしまいます。
というわけで、文字通り手が出せず、詰んでいました。が、最近解決しました。
ボルダリングでは使える石が指定されています。でも、石に触れなければ壁を触ってもいいんですよね。そこで、右足を右側へ放り出してみたんです。で、右足を壁にあてたんですよね。そうすると、左足、右上をつかんでいる右手、右下に放り出した右足の3点で支えられ、体が右に倒れなくなりました。そのため、楽に左手で左上にある石をつかめるようになったんですよね。
使っていい石が指定されているので、石にしか意識がいってませんでした。国語で言う行間を読むような、数学いう補助線をひくような、そういうことが重要なんだな、と思いました。
この「与えられた条件だけでなく、明示的には与えられていない条件も使う」ことで問題が解決することは、他にも応用できるかもしれないと思いつつ、その応用例は特に思いつかないのでした。