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なぜ反省させると犯罪者になるのか。原因を解明せずに対策だけ行うことの弊害について。

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これを読みました。

『反省』させてはいけない~反省させることの弊害について~ | 子育てメディア その2 その3

『反省させると犯罪者になります (新潮新書)』の著者、岡本茂樹さんへのインタビュー記事です。このタイトル、一見すると矛盾するようにも見えます。「悪いことをした人に、自分のした行為を反省させ、更生してもらう」、これはよく行われている光景ですからね。しかし、反省の前に「なぜ悪いことをしたか」という原因を本人が理解していないと、本当の反省は生まれてこない、と記事の中で指摘されています。

心の中が整理されて「俺はこういう事で、悪いことをしていたんだな」と自分で理解していくと、自然と被害者の事が考えられるようになるんですよ。こうなってやっと本当の反省という捉え方ができるわけで、「ごめんなさい。すいません。」とそんなことを言っている段階は、上辺というか表面的という風になってしまいます。 (中略) なにか問題を起こすっていうのは、必ず皆小さなものでも心の痛みがあるんですよ。そこを見ていかないと問題の本当の解決にはならないと思っています。

問題を起こした本人が原因を理解していなくて、その原因も取り除かれていない。そういう状況で頭ごなしに反省だけさせる対策は、将来発生しうる問題をより見えにくくし、大きくしてしまうことも指摘されています。

叱ってばかりで指示命令的な関係だと、裏表のある人間をつくってしまってる可能性があります。親には問題を見せなくても、内面でモヤモヤしていたり、影で悪いことをしたりといった冷え込んだ関係になっていくと思います。

これは子育てや少年犯罪に限った話ではないでしょう。問題が起きたときには、原因を解明しないといけません。原因を取り除かないと、また同じような問題が起きるだろうという想像は簡単にできます。問題が表面化したときは、「問題に気づけるチャンスだ」ととらえなければいけません。原因を取り除く前に、「問題が発生しないように対策する」ことは、自ら問題に気づきにくくしているだけでなく、問題を先送りして悪化させてしまうことにつながってしまうわけですね。

(888文字)