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お笑いコンテストについて明石家さんまが語っていたこと

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前に千原兄弟が「さんまのまんま」に出ていたとき(めずらしく二人で!)に、お笑いコンテストについてさんまが語っていた内容が興味深かった。

「お笑いに順位をつけるのはイヤ」というのはお笑い向上委員会などでもよく言ってるけど、このときには「お笑いコンテストの決勝では、全員にそれぞれ賞をあげたい」と言っていた。その賞の名前は審査員が考える、と。もちろん、賞の名前でボケることも想定している。

「面白いかどうか」という基準で審査するにしても、この軸は本当に軸になっているのかはよくわからない。はっきりとした軸のようで、いかようにも解釈できてしまう。それに、突き詰めていけば、審査員の好みに大きく影響する軸でもある。しかも、審査員は年齢が上であることが多く、世間の感覚と少しずれている可能性もある。じゃあ、客の反応でいいのか、視聴者のdボタンでいいのか、っていうと、うーん、それも悩ましい。

順位をつけたくない理由を挙げていく中で、「決勝で最下位だった人」についてもさんまは話していた。決勝で調子が悪かったなどの理由で最下位だった人が、世間から「おもしろくない」というレッテルを貼られるのはかわいそうだ、と。数千組の中から勝ち上がった上位数組の中で一番下だったというだけなので、本当はかなり上位にいるのに、ダメ扱いはかわいそうだ、と。

最近の例だと、2015年のM-1グランプリの決勝で最下位だったハライチが、いろんな番組でいじられている。上位数組の中にいることは、みんな頭では理解しているはずだけど、テレビで見るのは決勝だけだし、「最下位」っていうイメージがつきやすいのはあるよね。ただ、ハライチの場合は、最下位ネタをいじってもらえるから、そんなにマイナスになってない気がする。まれな例だと思う。

コンテスト番組では「1点の格差」問題が気になる、という記事を前に書いたこともあるけど、そもそも順位をつけないという案かぁ、なるほど。若干、逃げている要素もあるかもしれないけど、もうみんなスタイルが違いすぎるんだし、同じ軸で評価するなんてできない、という開き直りは一つの案としてはあるかもしれない。

(888文字)