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むしろ、変わるべきは広告業界

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昨日、Googleが正しさを判断してしまう方が恐ろしいという記事を書きました。Googleは、ネットの数あるサイトの中から、指定した単語を「検索」するだけですから、正しさの判断をする必要はないし、そもそもそんな判断はできないと、僕は思っています。

ただ、一方で、明らかに間違っている情報、ウソ情報を書いたサイトはなくなればいいと思っているし、検索したときにそういったサイトが表示されてイラッとすることも事実です。

「低品質なコンテンツが上位表示されない」世界は理想的です。しかし、検索エンジンがサイトの評価ロジックや検索ロジックを改良し、そのたびにサイト運営者が新ロジックを攻略する、というイタチごっこになるのは簡単に予想できます。ネットでなくても、法律の世界、ビジネスの世界、どこでも見かける光景です。

「低品質なコンテンツが上位表示されない」世界は、検索エンジンが作れるものではないと思います。作れるとしたら、オンライン広告業界ではないかと。

「ウソでも間違いでもパクリでも中身が薄くても何でもいいから、適当にコンテンツを作って、検索エンジンに上位表示されたい」と思う人がたくさんいるのは、「アクセスを集めれば、広告収入が得られる」と考えているからです。

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お金という動機がある以上、検索エンジンとのイタチごっこは終わりません。終わらせるためには、検索エンジンに上位表示されても意味のない世界を作るしかなく、「低品質なコンテンツばかりのサイトには、広告を出さない」と広告主や代理店が対応していくしかないでしょう。

広告主・代理店も、今は「多くの人の目に触れたほうがいい」と思っているのでしょう。しかし、サイトの訪問者が「こんなゴミサイトに広告を出している企業は信用できない」となれば、改善するかもしれません。かなり時間はかかりそうですが。

低品質なサイトが上位表示されない世界を作るために、僕たちが当面できることは、そういうサイトには極力近寄らない(広告収入に貢献しない)ことでしょうね。

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