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基礎研究は、「簡単な研究」ではない

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これを読みました。

内閣府の皆さんや現行の政治家の皆さんの多くが「基礎研究」「応用研究」の頭に付く「基礎/応用」という修飾語を、我々と違うニュアンスで捉えてるかもしれない、ってことだ。 ・「基礎研究」と「応用研究」(大学や研究機関) ・「基礎問題」と「応用問題」(数学の問題集) 似てるようで全く異なる両者を、同じ意味でイメージしていらっしゃる可能性が非常に高いかもしれない なぜ日本で基礎研究が軽視されるのか、2つの別記事で腑に落ちた気が

「基礎研究は簡単な研究のことで、応用研究は難しい研究のこと、だから基礎研究には金を掛ける必要はない」とお偉いさんたちは誤解しているのではないか、という指摘です。しかし、それはさすがにない、と思いたいところです。ただ、そういう解釈をしてしまいそうなくらい、基礎研究は軽視されている気はします。

基礎研究にお金を掛けても、リターンがないから、と思われてるからなんだろうね。そして、この「リターン」には、お金しかカウントされてないんじゃないかな。

儲からないところに金をつっこむというのは、いろんなところから批判もあるんでしょう。(文字通りの意味で)タダじゃないんだぞ、っていう。でも、基礎研究って、いきなり初めてもぜんぜん進まないし、人も集まらないし、なかなか育たない。だから、いつかそれが必要になることを見据えて、途切れさせずに地道に続けていくしかないんだけどなぁ。それに、研究実績や研究員といった、お金を出しても買えないもの・そろえにくいものも含めて、リターンだと思うんだけどね。

例えば、ヒアリが問題だ、となってから、ではヒアリの生態について今から急いで研究しましょう、って言っても、それだと時間がかかりすぎるわけで。アリの研究なんかして、何の得があるの? と言って過去に切り捨てていたら、後になって「あのとき捨てていたものは、とても大事なものだったんだ」って悔やんでいたかもしれない。

すぐには金にならなくてもお金をつっこむかどうか、は高度な政治判断が必要です。しかし、安易にやめてしまえば、長い目で見たときに、国力が下がることになると思うけどなぁ。

(888文字)