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第三分野の保険

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ここでは、第三分野の保険についてみていきます。各種類ごとに内容をみていきます。

第三分野の保険とは

保険は、第一分野の保険である「生命保険」と第二分野の保険である「損害保険」、そしてこれら以外が該当する第三分野の保険、があります。

例えば、医療保険、がん保険、介護保障保険などがあります。これらは生命保険(生死に関連する保険)でも損害保険(偶然の事故などに関連する保険)でもないので、第三分野の保険です。

昔、日本には、生命保険会社と損害保険会社しかなく、第三分野の保険を専門に扱う会社はありませんでした。第三分野の保険は、生命保険や損害保険に追加する形で加入するしかありませんでした。

しかし、海外の保険会社には、第三分野の保険だけを扱う会社があります。こうした会社が、規制緩和によって、日本に参入できるようになりました。その後、生命保険会社や損害保険会社も第三分野の保険を単独で契約できるようになったり、第三分野の保険をメインに扱う会社も誕生するようになりました。

こうした経緯から、生命保険と損害保険以外を第三分野の保険と呼んでいます。

第三分野の保険の種類

ここからは、代表的な第三分野の保険の内容を見ていきます。

医療保険

医療保険 とは、病気やケガにより入院した場合や、手術を受けたときに給付金を受けることができる保険です。1回の入院ごとに、限度日数の間、給付金が受け取れます。

出産は医療保険の対象ではない

出産は病気でもケガでもないので、入院をしても、一般的に医療保険から給付金を受け取ることはできません。

ただし、帝王切開などの場合は、民間の医療保険で入院給付金や手術給付金が受け取れる場合があります。

なお、医療保険では、退院日の翌日から180日以内に同じ病気で再入院しても、1回の入院とみなされます。これにより、給付限度日数に抵触する可能性があります。

がん保険

がん保険 とは、がんと診断されたときや、がんに関する入院や手術などを行うときに給付金を受けることができる保険です。

一般に、契約日から3か月(または90日)の免責期間があり、この期間中にがんと診断された場合は、契約が無効になります。給付金は支給されず、今まで納めた保険料が返ってきます。なので、「人間ドックを受ける直前に、もしもの時のためにがん保険に入る」はあまり意味がありません。

初期のがんには保険金が出ない保険もあります。

がん保険と人間ドック

人間ドックを受けることで、がんが見つかる可能性があります。医療の進歩により、初期のがんであっても発見できることがあります。ただし、「初期のがんには給付金を払わない」というがん保険もあります。

医療技術が進んで早期にがんが見つかるようになるのはうれしいですが、存在価値が低くなっているがん保険もあります。保険料だけでなく、給付金が支払われる条件もよく見るようにしましょう。

介護保障保険(介護保険)

民間の 介護保障保険(介護保険) は、被保険者が要介護認定を受けた場合、一時金や年金を受け取ることができる保険です。

所得補償保険

所得補償保険 は、病気やケガで仕事ができなくなった場合の収入減を補う保険 です。仕事が嫌でやめた場合やリストラの場合、業績不振による給与・ボーナスカットなどは対象外です。

税込み年収の最大60%が補償され、一定期間、毎月一定の金額をうけとることができます。